孤高のアスリート

自分の1プレーがチームの勝負を左右する。そのときの重圧は想像を超える。

その中で戦い続けた男は、この四年間に何を思ったのか。

 

#12 長尾 健 【Takeshi Nagao

長尾 (5)

キッカー【Kicker】というポジション

ボールを蹴る専門職。

フィールドで長尾がボールを蹴る瞬間、観客の目は長尾の脚から放たれるボールに目を奪われる。

ボールの行方は、誰にでも分かる「結果」となる。

その結果次第で時にチームメイトから賞賛され、時に罵倒される。

長尾 (4)

先輩に憧れて日体大を選ぶ。

単純にああいうキックを蹴りたいという先輩に憧れて入部した。
たくさんのことを教えてもらって「アメフトが上手くなりたい」ただそういう思いだけだった。

その先輩の指導が受けられると思っていたが、実際はその先輩が卒業し、グラウンドに来る機会は思ったほど無かった。

その分、自分で考えてやるしかなかった。専属のコーチもいない。練習方法も自分で考えた。

メールや電話でその先輩から教えを請う。インターネットの動画サイトで練習方法を調べたり、できることは何でもやった。自分の中の完璧を目指した。

長尾 (3)

アメフトが好きでも、出来ない人が身近にいた。

その人を思うと1日を大切に過ごそうと考えるようになった。適当に練習をしていた自分から脱却。
練習では内容にこだわり、試合では結果を求めた。

3年の春には競技継続を考えるようになる。

理由はフットボール以外にやりたいことが見えてこなかったから。

就職活動を周りの学生と同じように行った。自分が何に向いているのかを自分なりに考えた。
アメフトのシステムやサインを考えるのが好きで、IT企業も受けた。

「自分で目標を立てて、その目標を達成するために行動することができる」
そういう自分にたどり着き、営業職としてアメフトチームを持つ希望会社の関連会社に内定をいただいた。

長尾 (2)

大学4年間で長尾は何を学んだのか。

『精神的にタフになれたと思う。ポジション柄、結果だけを求められることをやってきた。追い込まれることに慣れた。そういうときこそ、自分がやってきたことを信じて、やり抜く。
その中で常に自分のプレースタイルを貫き通し、結果を得られたときに達成感を感じた。
コツコツ積み重ねてきた事が自信になって、辛い場面でも自信を持って力を出し切れることを学んだ。この「コツコツ」の深さ、重みが自分を助けてくれる事を学んだ。』

長尾

長尾の歩む道。

ライスボウル(アメリカンフットボール日本選手権)を4連覇しているチームに春から入団する。

『自分が経験をしたことがない、『日本一』になりたい。個人的にはハイパフォーマンスを発揮し続けて、日本代表に安定して選ばれる選手になりたい。アメリカに行って、NFLでプレーしたいという気持ちが強くなった。最終的にはNFLでプレーしたい。』

日本人で初めてNFLのチームと契約する選手は、長尾かもしれない。

 

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背中で語る男

4年後、自分が大学を卒業するときを想像してほしい。

こういう男になるか否か。

今年チームを支えた選手に、ちょうどこんな先輩がいた。

 

#23 山口 浩紀【Hiroki Yamaguchi】

浩紀 (2)

浩紀は話す。

「高校を卒業して消防士になろうと思っていたが、大学でアメフトをやりたいとも思っていたので、アメフトをしつつ消防士を目指せる日体大を選んだ。」

就職活動を始めるまでは消防士になろうと思っていたが、心のどこかで社会人でアメフトをしたいと思っていた。

そんなとき、コーチからアメフトチームを持つ会社を紹介された。

アメフトを続けられる環境があるのであれば、続けると決めた。

三人
写真上段左 #23 山口

就職活動では、
「志望動機、自己PRなどの文章をまとめたり、言葉遣いを社会人向けに直すことなど難しいことも多かった。自分がやってきたことを振り返り、自分がその会社で何がしたいのか?を自答自問すると、アメフトのことばかりが溢れてきた。アメフトをしていなければ、薄っぺらい内容になってたかもしれない。アメフトがあったから濃い4年間になった。自分の人生経験が豊富になった。」

 

4年次にはディフェンスリーダーとしてチームを牽引した。

「チームスポーツだからこそ、上級生・下級生がいる。そこをうまくまとめるために、自分がどうするのかを考えた。最上級生になったときは下級生をどうまとめるか、どう納得して動いてもらうかを考えた。そのためには練習を誰よりも厳しくやると決めた。人に言うことも大事だが、言うよりも自ら率先してトップを目指す姿勢を貫いた。1年間やり抜いたという自信がある。」

リーダーとして責任を負うことでさらに自身を成長させた。

浩紀

卒業後について、

「社会人になって1年目で試合に出ることが目標。結果を残さないと試合に出られないし、1年目から主力と思われる選手になりたい。チーム内だけでなく、リーグ全体で評価される選手になりたい。」

自分自身の成長を懸けた大学生活は終わった。

しかし浩紀の次のシーズンはすでに始まっている。

君はこの4年間に何を懸けるか。

 

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消防士になった先輩

2013シーズン、チームを支えた4年生。
その先輩は何を思いアメリカンフットボール部に入部し、
何を思い社会に飛び立つのか。

#4 池川 望【Nozomi Ikegawa

池川 (4)

「小さい頃に消防署見学に行って『カッコイイ』と思ったのがきっかけです」

消防現役合格を果たした池川。「アメフトを続けて消防士になる」と考えたとき、両方を目指せるのが日体大だった。

どんな勉強を?

本気で勉強に取り組んだのは3年生の冬から。

自分は勉強が苦手。まず参考書を買って、勉強をする習慣をつけた。

自分で決めて、自分で追い込んだ。

『夜は部活で疲れていて時間が無いのは分かっていたので、
毎朝授業開始前の7:00~8:30は大学の学生支援センター・キャリア支援部門に行き勉強すると決めて取り組みました。
というのも職員でもある学内のコーチと毎朝7:00に行くと約束したので、約束したからには守らなければならないという意味でも続けることが出来たんです。そのコーチも毎朝7:00には大学にいました(笑)』

池川

消防士になったアメフト部の先輩の影響も強い。

池川の先輩は現役で消防士になり、当時試合でもバリバリ活躍していた。

その先輩に様々な話を聞いた。参考書ももらった。

今思うと、アメフト部には応援してくれる人がいた。

池川 (2)

日体大アメフト部で学んだことがどう活きているか?

『1日は全員24時間しかない。受かる人も受からない人も24時間は変わらない。その24時間の使い方は自分次第だと思う。
アメフトをやっていなければ合格は無かった。アメフトをやっていたからこそ、時間の使い方を真剣に考えたし、部活をやっていない人に負けたくないという気持ちが生まれて合格することができた。アメフト部に入ったことで人として成長できた自信がある。消防士になってから、この自信が活かせると思う。』

池川 (3)

この男の心は強い。

この後を継ぐ者は誰になるのか。

それはあなたかもしれないのです。

 

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